卵油はこんな方に

あなたがこのようなことに悩んでいたり、困っているなら、その原因は、血行不良、血の流れが悪いことが考えられます。こうした、病気とはいえない、しかし本当の健康とはいえない状態から出てくる症状のほとんどは血液循環をよくしてやれば消えるものです。

体調万全、健康そのもの、といえる時に体は文句をいいません。なにも感じませんからなにも意識しません。これが、本当の健康です。

こうした状態になっていてほしいとの願いから生まれてきたもの、なんとかしてこうなりたいと考えた中から出てきたもの、それがつくり方として伝わってきた『卵油』なのです。

卵の黄身だけを、フライパンや鉄鍋のようなもの、土鍋などに入れ、弱い火で時間をかけて、じっくりと炒り上げていくと、やがて黒く焦げたようになって、その中から湧き出すように出てくる液体、それが『卵油』でした。どのようにして、このつくり方を発見したのかは、 文献にもないところから判然とはしていませんが、民間伝承の健康維持食、健康回復食として、広く静かに伝えられて今日にいたったものです。

卵油は、鶏卵の黄身だけをフライパンなどで根気よく炒って作ります。飲むのは手軽ですが、作るとなると、大体2時間くらいかかります。初めての方には面倒に感じられるかもしれませんが、これだけの時間を掛けて黄身を熱してやらないと卵油は出てきません。しかし、1、2度失敗したとしても要領がつかめれば、必ず誰にでも作れるようになります。
使う道具は鉄製のフライパンと木べらだけです。

出てくる量は、ほんのわずかです。卵黄25個で大サジ4~5杯位が目安です。出来上がったら、茶こしやこし紙で残りカスを取り除いて、熱いうちにフタの付いた容器に入れ、冷暗所(冷蔵庫に入れる必要はありません)で保管します。卵油は殺菌力がとても強く腐敗もしないため、1度作っておけば、2~3年は保存できます。

卵油は特有のこげくさい臭いがするので、いささか飲みにくいものです。そのため、市販のハードカプセルに入れていただくか、オブラートに包んで飲むと良いでしょう。もちろん、そのままスプーンにすくって飲んでもかまいません。1回分は小さじ半~1杯くらいを一日に2~3回、目安に体調に合わせて加減します。飲むタイミングは、食後すぐがおすすめです。

A.卵油は日本古来の民間療法の一つで、その期限は平安時代とも奈良時代ともいわれます。江戸時代には徳川十一代将軍家斉が徳川家秘伝の“卵の精”つまり卵油で54人もの子宝に恵まれたというエピソードが残されています。そして、明治以降、大正14年になって築田多吉氏により「家庭に於ける実際的看護の秘訣」(通称“赤本”)が著され、全国的に『卵油』は知れ渡るようになりましした。

A.主成分はレシチン、オレイン酸などの不飽和脂肪酸とビタミンEなどです。これらは細胞の壁をつくる大切な物質であり、細胞の働きや免疫力を高め、細胞の壁に弾力をつけて、しなやかさを保つ力もあると言われます。レシチンは血液中のコレステロールを乳化して、善玉コレステロールを増やすことが知られています。さらに、ビタミンEは抗酸化作用を持ち、細胞の老化やガン化、動脈硬化の進行を抑えます。これらの栄養成分と、微量成分の総合的な作用により、高血圧、脳卒中、動脈硬化、血栓症、狭心症、糖尿病、肝臓障害の予防や、これらの疾患の初期段階における改善などが期待できます。
(※詳しくは「卵油の主成分」「卵油の役割」をご覧ください。)

A.HDLコレステロールのことを善玉コレステロールといいます。LDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれ区別されています。善玉コレステロールには、動脈壁に付着したコレステロールを取り除き、動脈硬化を予防して血圧を安定させる働きがあります。また、不足すると精神不安定や倦怠感を招き、癌になりやすいなどの報告がなされています。現在、善玉コレステロールを増やす薬はないといわれていますが、卵油レシチンで善玉コレステロールを増やすことが可能です。

A.卵油1グラム(一回で飲む目安量)のカロリーはわずか9キロカロリーほどですので、卵油によって体重が増えるということは考えられません。むしろ卵油レシチンの乳化作用によって体内の不必要な脂肪を分解して排泄し、さらに皮膚細胞の再生をスムーズにしますので、ダイエットを心がけている方には卵油が美しくやせる手助けをしてくれるでしょう。

A.“湯上り効果”とよく言われますが、体全体の血行を促すことは体調回復の基本です。冷え性だけでなく、更年期障害、自律神経失調症、便秘などで悩んでる人にも卵油はお勧めです。卵油は女性にとって強い味方なのです。

A.運動もできない小さな飼育箱(ゲージ)で飼っているニワトリに卵を産ませるというのが現在の採卵が主流ですが、運動をしているニワトリが産んだ卵と比べるとタンパク質などの栄養素が大きく異なります。もちろん、一般に販売されている卵でも問題はありませんが、卵油をつくる際には必須脂肪酸の多く含まれる放し飼いによる地卵をおすすめします。

A.人の身体は、体格や年齢、今までの健康状態や生活習慣などにより、それぞれ異なっているため、いちがいには言えません。もし、体調が芳しくないと感じるのならば、それは長い時間、様々な要因によってその状態になったと考えられます。つまり、同じ時間をかけないと根本的な原因の解決にはならないのです。

A.卵油は、卵の黄身を2時間ぐらい加熱する昔ながらの方法でレシチンやビタミンEといった栄養素を抽出したものです。当然、成分的にも変化し、生の卵をそのまま食べることとは全く違うものになります。また、卵油に含まれているコレステロール値の量はごくわずかですから、心配はありません。
コレステロールには善玉と悪玉がありますが、卵油のレシチンには悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やしてくれますので、血圧の高い方やコレステロール値のことが気になる方は、積極的に卵油を飲みましょう。

A.卵油をに含まれるレシチン、オレイン酸、ビタミンEには血液をしなやかにし、血管を内部をきれいにして血液の流れをよくする作用があります。つまり、卵油を取り続けることで、身体のすみずみにまで血液を行き渡らせることができるようになります。その結果、髪の毛や肌にまで栄養素が行き渡り、細胞の新陳代謝も活性化されるため、身体の内部から若々しさを維持することができます。

A.ボケ防止にレシチンを摂取するのは非常に有効的です。体の重要な器官にはレシチンが多く含まれますが、特に脳細胞はレシチンを必要としています。そこで、卵油によってレシチンを補給することは、健全な脳の活動維持にはとても良いことなのです。
さらに卵油レシチンの構成物質のひとつであるコリンは神経伝達物質、つまり、正常な神経の成長発達に欠くことのできないものです。
この二つが卵油がボケ防止に良いと言われている所以です。